緊張の後、人生最大の感動!
ついにオペ室に出発です。
私はベッドに寝たままで
看護師さんが押して移動してくれます。
内心ドキドキで緊張して怖くて…
「ちょっとストップ!」とか言いたい気持ちを
大人なのでグッとこらえます。
途中、応援しに来てくれた親族の前でしばらく待機。
緊張感が漂います。
看護師さんが「さ、じゃあ行きましょうか」と
ベッドを動かします。
ついに始まる!!
私と赤ちゃんがこれから
頑張るっていう時に
トイレに行ってて見送りに遅れて来た
関係者(当時)…。
心の底から苛立ちとムカつきを覚えた私を
乗せたベッドは
静かに動いていくのでした・・・(--;
オペ室は
ドラマで見る様に
機械とベッドだけで冷たそうな部屋。
更に緊張感が増します。
乗ってきたベッドから
オペ室のベッドへ、どっこいしょと
移動してから麻酔開始です。
この時は
硬膜外麻酔と腰椎麻酔の二種類行いました。
私は、怖がりなので
前もってインターネットで散々情報収集しましたが
人によって痛いとか痛くないとか意見はバラバラでした。
言われた通りに動く事に必死で
バタバタしている感じでした。
不安だった注射は
痛みは無く、
背中の骨あたりがグーーっと押されるような
嫌な感覚がありました。
麻酔が終わり仰向けに寝ます。
指先に脈拍数を計る装置?をつけたり
看護師さんや医師によって
あっという間に準備が進められていきます。
気付いたら私の目線からは
自分の首から下は見えない様に
なっていました。
ドラマとかで見る緑のシートの様な
アレですアレ(笑)
それと並行して
先程の麻酔が効いてきて
腰から下に
温かい感覚がしたと思ったら
正座の後に足がしびれた様な感覚が
下半身に広がっていきます。
医師から
「これ冷たいの分かる?」と質問されます。
「はい冷たいです」と答えます。
再度医師が
「これは?」と聞きます。
さっきと違って冷たさは感じないけど
何かがお腹に当たっている感覚はある…
「なにか当たっている感じが少し・・」
と答えます。
3回目ぐらいのやり取りで
「何も感じないです・・」になりました。
麻酔はしっかり効いたところで
「じゃあ、始めるねー」と医師がいいます。
『ついに始まる!!』
もう、まな板の上の鯉状態。
ここまで来るのに心身共にかなり疲れていて
麻酔も効いてるし、
やんわり脱力状態になりました・・
始まりの掛け声から
時間にして数十分だったと思います。
「赤ちゃん見えてきたよー!」と医師。
もちろん私自身
下半身の感覚は
全然ないし見えもしないので
何が行われているか
把握もできません。
でも医師や看護師さん達が
「もう少し・・そうそう・・よし・・」
などと声を掛け合っている・・
途中から、
痛くは無いけど、お腹の中で
何かが引っ張られている
感覚がしてきて気持ち悪い…
怖い…気持ち悪い…
ちょっと苦しい…
いつ終わるんだろう…
何が起こってるんだろう…
この不安と不快な状況に必死に耐えています。
産まれた!!!!!!!!
オペ室の空気が瞬時にピーンと張った
直後に赤ちゃんの泣き声が響いた時に
何とも言えない感情が湧きました。
感動 安堵 喜び
そんな言葉じゃ足りないくらいの感情です。
それに赤ちゃんが
元気に泣いてくれた事が
何より嬉しかったです。
自然と涙が出てきました。
看護師さんが顔の近くに赤ちゃんを
連れて来てくれました。
あの時の気持ちは今でも覚えています。
私だけの宝物です。
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